ご訪問ありがとうございます。 中国ドラマ時代劇研究室へようこそ。
今回は、中国ドラマ『春来恋慕〜銀河に願う永遠の愛』をご紹介したいと思います。
私は、amazonプライム会員なので、アマプラをメインに中国ドラマを見ていますが、 今回の作品『春来恋慕〜銀河に願う永遠の愛』は、 表題のとおり完全なる恋愛をメインとしたラブストーリー。
こんな意見を書いておられる方もおります。
まず最初に言っとくと、きらきらうふふのもっすごいいちゃこらドラマだ。そして、サブのラヴラインもない。24集と短めだが、全編にわたりただ一つのCPのいちゃこらを見せられると言う事だ。そして、非常に残念な事だが2番手がいろんな意味で弱い。こういった場合、見続けられるかどうかは男主に全てがかかっている。2〜3集まで見て、男主がお好みと合わない場合は離脱を推奨しておこう。
てこは結論としては”ギリ合格”というところだ。念のために言っておくが、男主は最後までベストを尽くした。褒めたい。しかしそれ(羅正の魅力)を持ってしても観るのをやめたくなるヒロインの罪深さに荒ぶりたい。
メイン主人公がルオ・ジョン(羅正)さんなので、ルオ・ジョンファンであれば酔いしれてみることができるはず!ってことですね!(笑)
私の感想としては、先がある程度読めるようありきたりな設定のストーリーではありましたが、中盤からのテンポの良い展開が息をつかせず、まずまず面白かったと思います。
エピソードは24話しかないので、あっという間に見ることができちゃいました!
今回も、相関図や配役、みんなのレビューなどをご紹介しながら、おすすめポイントなどまとめてみたいと思います。
【amazon評価】 評価レビュー:★4.1 クチコミ:26件
原題名:春来枕星河
作国:中国
監督:マイ・ティエン
ジャンル:恋愛
あらすじ:残酷な秘密を背負った男女が真実の愛を貫くピュアラブロマンス
出演者:ルオ・ジョン, ホアン・リーイン,フェン・リージュン,ウェン・ジュー
放送時間:40分
エピソード:24話
『春来恋慕』の読み方は?何て読む?
さて、この題名『春来恋慕』皆さん何て読む?
はるくるこいしたう・・のわけないか・・(笑)
しゅんらいれんぼ?
調べても出てこないんですよねぇ・・読者にお任せなのかしら?
ということで、私は略して、こいくるって読むことにしちゃいました!
恋が来るしか頭の中に入ってこなかった!(笑)
恋がやってくるドラマなのね!ということで、私の脳内にINPUT完了!
さて、まずは相関図をご紹介します。
『春来恋慕』の相関図と登場人物はこちら
『春来恋慕〜銀河に願う永遠の愛~』の相関図をウェブ上で探してみましたが、見つからず。
中国ドラマの時代劇で、BS12などメインどころの放送局で未放送のドラマだと、相関図がみつからないんですね。
ドラマの全体像をつかむのに、相関図があるのとないのでは、ストーリーの理解が全然違うと思うので、相関図を今回作ってみました。
主人公
- 陶君然:男主人公。中原国将軍の息子。父を浅漓国との闘いで失う
- 李阿梵:女主人公。生まれつき涙を流すことが出来ない娘
中原人
- 皇帝:中原国を統べる人(皇帝役の人って出てきたかな・・・)
- 皇后:雲荷安の叔母
- 陶君然:碧雲県の役人として、身を潜める浅漓の残党を捕らえる
- 曹青:陶君然の従順なる部下(本当の意味で君然の理解者だなぁ)
- 三月梅:陶君然の密偵 画舫で歌姫として街に潜入
- 李漁:李阿梵の義父。(私はパパが何気に好き)
前任浅漓国南正の中原教師だったが、阿梵を守るために義父となる。
実は陶君然の命の恩人でもある - 卓季青:前半は、三月梅に恋焦がれて画舫で働く下男。阿梵のもとで働くことに。
が、しかし・・・後半は、嘉玉に拾われ皇城司の親事官に
浅漓人 ー青い涙を流す民族ー
- 前任浅漓国南正:李阿梵の母
- 李阿梵:実は元浅漓国南正の娘。
- 連戚:碧雲ではイケメンで富豪と名を馳せる人物。でも実は浅漓の島申であり李阿梵を守るために生きている
- 紅玉:浅漓国で南正代理を務める。前任南正の娘である李阿梵を目の仇に
- 廖仲硯:紅玉の世話役である下男だったが、友人として李阿梵のもとへ
- 鄧然:浅漓へ潜入した陶君然が、とっさに名乗った偽名。女たちの注目の的に
西戎人
- 夏侯羽鳶:今は亡き西戎の王。李阿梵の父でもある
- 雲嘉玉:皇城司公事ではあるが実は西戎の皇子。ひそかに西戎の復活をもくろむ
- 雲荷安:嘉玉の妹。陶君然にベタ惚れで結婚するが・・・(性格悪すぎ・・・)
- 歆冠:雲荷安の侍女
中原国を時代背景とした陶君然が支配する街で、浅漓国の跡継ぎである李阿梵と陶君然は恋に落ち・・・そして既に滅び去った西戎国の皇子が絡み合い、物語が進んでいきます。
『春来恋慕』のあらすじとみどころ(序盤)
生まれつき涙を流すことが出来ない娘・阿梵は貧しいながらも漁で生計を立て、父親とふたりで暮らしていた。ある日、彼女は町一番の資産家の青年から愛の告白を受ける。しかしその翌日、彼は船の上で謎の焼死を遂げてしまう。とある任務を受けて彼女の棲む街にやってきた陶君然は、阿梵が焼死事件に関係しているとみて彼女の動向を窺うが、掴みどころのない阿梵の大胆な行動に日々振り回されてしまうのだった。困難のなかで助け合い、信頼を重ねたふたりは次第に愛し合うが、その恋の先には彼らの過去にまつわる残酷な運命が待ち受けていた……。
引用:amazon
中国時代劇ドラマのファンタジー版!青い涙を流す人種が存在する架空の世界の物語。
青い涙を流すと聞くと、人魚説をまず思い浮かべるのですが、今回は違ってました。
時代は、古代中国の中心地。中原国とその近隣の国を想定したファンタジードラマ。
中原国碧雲県の近隣の国 浅漓国は青い涙を流す民族の国。
古来より中原国とは浅漓国は敵対しており、将軍である父を浅漓人に殺された男主人公陶君然は、
攻め入った浅漓国の残党を捕らえるべく碧雲県へ赴任してきます。
対して、女主人公の李阿梵。
生まれつき涙が流せない。そして泳ぎが得意で、かなり長い時間水中にもぐることができるという特異な体質を持つ娘。
中原では、国内に潜んでいる浅漓人を片っ端から捕まえる為に、怪しい人たちを連行し、謎の涙の出る粉をかけて調べている。
女主人公の李阿梵も、街でのゴタゴタに巻き込まれて捕まり、粉をかけられ疑われたけれど、
物心ついたころから涙の出ない病気で過去に泣いたことがないという設定からのスタート。
もう、この時点で怪しさ満点ですね(笑)
涙がでたら速攻捕まってしまうから、出ない設定になっている(笑)
陶君然:両親は、浅漓人に裏切りにより殺され、西戎の城門に首をさらされた・・・
李阿梵:浅漓国の一番偉い人である浅漓国南正(なんせい)の娘
陶君然にとって、浅漓人は一生忘れられない恨むべき敵なのです。
恋に落ちる主人公や脇役のキャラがおもしろい!
そういう設定になっているものの、
前半は街中での李阿梵の「商売がんばって成功させよう物語」になってます(笑)
貧しい漁村で育った李阿梵は、お金稼ぎに目がない!
はじめ浅漓人との絡みを疑われて陶君然に目を付けられ、陶家で働かされるのですが、
陶君然のファンの女性たちに、陶君然を模造した木像や、木札(たぶん陶君然から無断で持ち出したもの)を高額で販売!
印鑑も模造しちゃった!
そのほかにも、尾行・のぞき・迷惑行為禁止!!と言われてしまうまでに。
それでも、それを可愛らしいと思う陶君然。
そんなこんなで、前半は女主人公である李阿梵が、浅漓の血を引く生い立ちなどを匂わせながら、陶君然と出会い、淡い恋心を育てながら、商売を成功さえるストーリーなのです!
いや、ちがうな。商売関係なかった(笑)
2人は、そうして恋に落ちていきます。
今回少し驚いたのは、陶君然が序盤から涙が出ない李阿梵を取り調べたりする中で、怪しいはずの李阿梵と恋に落ちるまではよくある話。
でも、あれだけ浅漓人を許せないと刀を持って凄めいていたのに、李阿梵が浅漓人ということに気が付いた瞬間、その事実を素直に受け入れてしまうところ。
葛藤もなく、すっと受け止めた場面に、あれ? 今回はちょっと違う。と思ってしまった。
葛藤もせずあっさりそれを認めてしまうところが素晴らしい。
好きなのに親の仇だどうのとウダウダしているドラマが多い中、陶君然のカッコよさが際立ちます!
親の仇だからと、好きなのにそれを飲み込んで冷たい態度を取ったり、周りに反対されて想いが伝えられなかったりというドラマばかり見ていただけに、
陶君然!かっこいいじゃないか!!!
と、スッキリ爽快感を抱いてしまいました!
そして、陶君然を主人と崇める忠実な部下「曹青」
彼もいい味を出す演技をされてます。キャラが立っている!
真面目だけれど味がある演技で、反対もせず暖かく君然を見守り彼の一番の理解者となっている。
陶君然の気持ちを一番に考え、忠実に指示にしがってはいるのですが・・・
なんだろう、とにかくその所作や言葉に心温まる笑いが隠れている。
ここは、ぜひドラマを見て感じてほしいところだったりします。
そんなのんびりムードの中、主人公たちが恋に落ちていくドラマでしたが、中盤から少し雰囲気が変わってきます。
中盤の悲劇。え?別の人と結婚?
男主人公 陶君然。
序盤でヒロインへの純粋な愛をどのように成就されるのかと思いきや、やはり待ってました。二人の恋の障害となる悲劇。
第9話で、親の仇などものともせず、李阿梵へ自分の気持ちをしっかり伝えて愛し合うようになった李阿梵と陶君然。
結婚も目前というときに、陶君然は都に呼び出され、李阿梵は襲われ浅漓国へ。
そして、自分の忠実な部下曹青を守るために、君然は好きでもない女性雲荷安を娶ります。
主人公たちの恋によく出てくるパターンの皇族の王女との結婚。
今回の陶君然の相手雲荷安も、お決まりのように自分勝手でわがまま、同情のしようもない残念なキャラ。
こういう役も必要なのでしょう。
中国古代を表現するドラマは、女性の立ち位置が非常に低く設定されているドラマが多いですね。
もう慣れましたが(笑)
そしてそれに加え、陶君然が別の人と結婚してしまったのを知った李阿梵が、二度も君然を刺すという悲劇まで・・・
序盤で、のんびりムードだった世界観が中盤から、ガラっと変わり憎愛絡み合うシーンが!!
そんな中、李阿梵への一途で謙虚な愛を貫く陶君然のカッコよさが際立つところがみどころの一つにもなっていますね。
春来恋慕のカギを握る男 連戚
さて、ここで忘れてはいけないキャストをもう一人ご紹介。
物語の序盤で、女主人公李阿梵に求婚したけど、あれよあれよという間に焼死してしまった超お金持ちでイケメンキャスト連戚。
もちろん、死ぬわけありません、生きております。
陶君然に捕まらぬよう、死んだように見せかけただけ。
実は、連戚は浅漓人の島申(補佐役)で、幼い頃から李阿梵を守り続けていた人物。
そして、李阿梵を従順に愛しているんだろうなぁ・・
だから、李阿梵を浅漓国へ連れ戻そうと必死なんですよね。
何度か、李阿梵は誘拐され(連れ戻され?)て、あぶない目にあうのですが、陶君然が必ず助けに来る!
そのたびに、二人の愛情が確かめられ愛が深まっていくのです。
連戚かわいそう・・・
そして、連戚は陶君然につかまってしまいます。
それでも李阿梵を愛するため、自分が守れなくなったら陶君然に彼女を守ってほしいと頼む連戚
愛ですね。
ここで、浅漓国の少し特有なお国柄をご紹介!!
女性上位が当たり前の世界。
女性の地位が高く、男性の地位が低いのです。
(なんて素敵な世界!!と思うのは私だけ?(笑))
一番高い位に立つ女性を『南正』と呼び、それを補佐する男性が『島申』
浅漓では、おつきの侍女ならぬ侍男を何人もはべらして身の回りの世話をさせている。
いわゆる下僕ですね。
かなり違和感あったけど、斬新な世界。
そんな中に、男君主たる陶君然が紛れ込んでいくのです。
そして、李阿梵は、既に亡き元『南正』の娘であるために、次期『南正』になるべき女性。
だから、現島申(補佐役)である連戚が、何もしらない中原国鎮国で李漁と暮らす李阿梵を迎えに行ったのですね。
李阿梵を浅漓の王女とすべく、連戚は色々立ち回りますが、最終的には終盤で李阿梵を守る戦いの途中
で、敵と共に崖から落ちて死んでしまいます。非常に残念でしたが・・・このシーンは見ものです。
是非みて欲しいシーンは、第23話13:15
まさかの裏切り この人が?
このドラマで、中盤からガラっと雰囲気が変わる事をお伝えしましたが、前半で李阿梵のもとで友人として働いていた卓季青。
まさかの卓季青が李阿梵を裏切り、人相打って変わり敵側に!
前半では、三月梅に惚れこんでいたはずなのに、後半は雲荷安への愛にすり替わっていた・・!
陶君然の愛を信じる李阿梵へ、陶君然が雲荷安と結婚した事を告げ口したのも卓季青。
ここで、最終的に李阿梵の味方と敵は誰なのかを整理しておきましょう
味方
- 陶君然:李阿梵を一途に純粋に愛しつづける
- 曹青 :陶君然の従順なる部下。
- 三月梅:陶君然の従順なる部下。曹青を愛すが死んでしまう。
- 連戚 :愛する李阿梵のために、李阿梵の気持ちを尊重し最終的には陶君然へ託す
- 廖仲硯:友人
敵
- 雲嘉玉:西戎を再興するために中原国を滅ぼそうと李阿梵を利用しようとする
- 雲荷安:陶君然を愛しすぎて彼しか見えていない。李阿梵の存在は許せない
- 卓季青:雲荷安を愛すル為、前線に立ち李阿梵と陶君然を殺そうと立ち回る
- 紅玉 :李阿梵に南正の座を奪われ敵側につくが、最終的には連戚を守る
それぞれが様々な想いを胸に物語は進んでいきます。
私がドラマを見ている中で、一番驚いたの卓季青の変わりよう。
ここまで、残酷な表情ができるのかと思うくらい別人だったので、本当に同一人物なのかと見直してしまいました。
『春来恋慕』の最終回は?ハッピーエンドになるけれど・・
100%の確率で素直にハッピーエンドにならないのが中国ドラマ。
『春来恋慕』の最終回は・・・・
最後の戦いで、李阿梵が陶君然をかばって剣に刺されて死んでしまいます。
が!?!?!?
陶君然が内功をおくり続けることで生き返る!!!
って、あり得ない・・・けどよくあるパターン(笑)
そして、陶君然は気を使い果たして白髪に。
李阿梵が目が覚めるのは数10年後・・・
だから、白髪姿だったのかな。年取ったせい?
でも、まったく見た目がイケメンのままシワ一つ増えてない。
この辺りのつじつまが合わないあたりが毎回違和感あり不思議なのですが、中国ドラマというものはそういうものなのでしょう。
そして、二人はまた再開できてハッピーエンドとなるのでした。