皆さんこんにちは。
中国時代劇ドラマ研究室のHitOです。
ここ最近、本格的な中国歴史ドラマにどっぷり嵌ってしまっていたワタクシですが、少し軽めなコメディドラマを見たいなぁと思っていた今日この頃。
そんな時にとっておきの作品を見つけちゃいました!
それは、現在BS11で放送されている中国時代劇ドラマ!その名は『六扇門』
推理もの時代劇ドラマかなぁなんて思って見てましたが、とにかく笑えて面白い!
要所要所に笑いのツボが仕込まれたコメディドラマ!
1話45分と短く、軽快なドラマなのであっという間に一話見終わり、先がみたくなってAmazonで見つけちゃいました!
アマプラ会員なら、最後まで一気に見ることが出来ますよ!
見逃した方も是非!
笑いあり、涙ありの痛快ドラマが見たい人へお勧めのドラマです!
中国時代劇ドラマ『六扇門』のあらすじ
時は明朝。丹薬を服用した皇帝が昏睡状態に陥った。皇族ですら面会できない重篤な症状を鑑み、朝廷が皇位継承について議論していた頃、都に連続殺人事件が発生する。遺体はいずれも太監(宦官)だったが、宮中の人事を管理する司礼監の回答は「行方不明者はいない」というものだった。噂に尾ひれが付き、疑いの矛先は皇帝の弟である斉王へ。7日以内に斉王の潔白を証明せよ、との皇后の命を受け六扇門に事件解決が委ねられるが…。(C) Horgos Xinghao Film and Television Co. LTD. All Rights Reserved.
引用:amazon
このあらすじ紹介を読んだだけでは、推理時代劇なんだなぁくらいにしか思わないですよね。
私も、まさにそう思ってました。
ところが、みどころがいっぱい!
まず、初めに皇帝の弟である斉王が宮廷に召され、はるばる都へ向かう途中で刺客に追われるところから始まります。
ここで、超豪華キャスト!!
なんと、私の大好きなルオ・ジョンが出演しているじゃないですか!!!!
もう、早く教えて!!!(春来恋慕でルオジョンを見てからの大ファン)
しかしルオ・ジョンは、特別出演とのことで1話のほんのちょっとしか出番がなくすぐに死んでしまった・・・
絶対に、後から実は生きてました!って現れるのだろうと、いつかいつかと待ち続けたものの出演はなし(泣)
しかし、ちょい役にも関わらず、主役級オーラ出てました!
かっこよすぎた・・・
思わず興奮して話が逸れちゃいましたが、
このドラマを見ていくにあたり、事前に知っておくと良いことをご紹介しておきましょう!
そもそも『六扇門』ってなに?史実から学ぶ明朝の歴史
このドラマは、皇位継承における権力争いが主軸のドラマとなっていますが、
以下の3つに勢力が分かれます。
①斉王を中心とする申力行も蘇溢清と六扇門の仲間たち
②皇帝の側仕えである趙太監率いる東廠軍団
③皇后と首輔の劉吉率いる錦衣衛
これらの勢力が、都で起きた殺人事件に絡み、謎が深まっていく・・・
そんな中、ドラマの題名にもなっている『六扇門』について、事前に理解を深めておきましょう!
六扇門とは
六扇門とは、中国王朝の警察機関です。
実際には、以下の3つの「三法司衛門」を総称して六扇門と呼ばれていたようです。
「刑部」警察(刑法を担当)
「大理寺」刑務所(重大案件を担当)
「都察院」監察(役人の不正を監視・追及する部署)
傷害・窃盗・殺人・放火など民の一般的な犯罪を取り締まる部署ですね!
中国ドラマ『六扇門』は、六扇門に属する長官・申梓木や、主人公の申力行が、殺人事件に携わり徐々に事件の謎を追い求めていく中で権力争いに巻き込まれていくドラマ。
のはずなのに、六扇門はまるでコント劇場か!と思うような、腑抜けた様子が見受けられましたが、後半につれて警察らしくなっていきます!
捕吏の言亦冬なんて、弱っちくて頼りにならない!と思っていたら、後半の格闘シーンはかっこいい!
前半との違いを比べて楽しむのも一つのみどころかもしれませんね。
ちなみに、3つの部署を集約したのであれば『三扇門』でいいんじゃない?っと思ったのは私だけ?
ところが、これには意味があったんです。
古代の中国の郡や県などの役所の門は、必ず6枚付いていたそうです。
これは、法律で決められていた為、規模や建物の大きさに関わらずすべて6枚になっているそうですよ。
中国を訪れた際に、毎回確認してみようと思います(笑)
東廠とは
東廠とは、中国の明代に置かれた特務機関で、いわゆる皇帝直属の諜報機関です。
皇帝が、側近である宦官たちを利用し、宮廷内の事情を探り出すのに利用していたことから発足しています。
中心に政治的な陰謀の摘発を中心に、失火や落雷、市井の物価の報告まで、皇帝の目となり耳となり、ありとあらゆる情報を報告する部署として設立されました。
ドラマの中でも、皇帝の側仕えである趙太監を中心に、非常に強い権力を持ち合わせていた様子が見受けられます。
錦衣衛とは
明朝の秘密警察・軍事組織で、禁衛軍の1つ。
いわゆる公安みたいなものですね。
歴史上では、特務機関としての側面が強く、東廠の下部組織として兵刑両権を行使し、尋問や拷問を主に行い恐れられていた部署だったようです。
ドラマ『六扇門』の中では、東廠とは別モノとして敵対していましたが、獰猛で敵味方容赦なく切り捨てるような悪のイメージが付いています。
この3つの組織を事前に理解しておくだけで、ドラマをより深く理解できるはず!
そして、これらの組織をうまく使いこなしながら本心を隠して駆け引きしていく主力級のイケオジ3人組も注目です!
斉王って、いい人だと思っていたのに・・・うわべだけ?
趙太監は、本当は誰の味方なの?
劉吉は、悪者・・・のはずだけど
どちらとも取れない曖昧さを醸し出す演技は、3名とも素晴らしいもの!
次期皇帝は誰の手に!
斉王 VS 皇太子 の結果を楽しみにしたいと思います。
笑いの要素満載の『六扇門』の相関図を作ってみた!
前半部分における相関図を作ってみました。
前半は、笑い要素満載!
親友である言亦冬のすっとぼけや、幼馴染で許嫁でもある龚芮溪のうっとおしいほどの絡みがとにかく面白い!
龚芮溪は、幼いころから結婚するつもりで、申力行の世話を焼くのですが、当の力行は事件の捜査で頭がいっぱい!
父親にも、農夫として結婚して家を継ぐことを強要されますが、好奇心旺盛で正義感が強い申力行は、斉王を助けたことで朝廷のあらそいに巻き込まれ、六扇門の一員として事件の謎にいどんでいきます。
恋愛ロマンスからは程遠いコメディドラマに仕上がってしまった感はありますが、今後のディリラバ演じる蘇溢清とのラブロマンスを期待して、もう少しドラマを読み進めてみたいと思います!
続きはまた後日!
民を守る正義感強き六扇門のメンバーである申力行が、長官である父や兄弟のような仲間の言亦冬たちと繰り広げていくドラマは必見です!
味方?だと思っていたはずなのに、思わぬ裏切りが存在したりと、真実と嘘が表裏一体となってちりばめられており、なかなか先が読めないドラマ。
まだ私も途中までしか観ていないので、最終回を楽しみにドラマを読み進めようと思います。
2024/10/21追記
最終回まで観ました!
ラストまとめましたので、ネタバレ覚悟でご覧になりたいかたはこちらをご覧ください